お風呂上りや朝起きて一番など、習慣的にミネラルウォーターを飲む人が増えています。
ミネラルウォーターは日本では1970年代前半に初めて業務用として登場しました。その後80年代になると、自然・健康ブームにのって業務用から家庭用へと市場が広がり、90年代に入って急速に私たちの生活に浸透してきました。
1982年から2002年における国民一人当たりのミネラルウォーターの消費量を見てみると、80年代は約0・7から0・9リットル程度で推移しています。
80年代後半は、海外旅行をする人が増えたことにより、ミネラルウォーターに接する機会が増えてきた時期であり、水道水の質の低下が問題にされるようになった時期でした。
90年代に入ると、マンションの貯水タンクの汚れや水道水の問題が報道されたことや、ペットボトル容器の普及などの社会的原因などにより、その消費量は右肩上がりとなりました。
1990年には一人あたり1・6リットルだったのが、2000年には5倍以上もの8・6リットルにまで増加し、2002年には10・8リットルとなったのです。
日本の水道水はそのまま飲めるのが常識でしたが、多くの消費者が次第に安全な水を求めてミネラルウォーターを購入するようになったといえるでしょう。
現在、ミネラルウォーターは、飲料水としてだけではなく、
料理や非常用など、その利用方法は多様化しつつあります。
また、メーカー側もさまざまな種類のミネラルウォーターを提供するようになっていて今後もその消費量は増加するとみられています。
ミネラルウォーターを私たちの生活に上手に取り入れるようにしたいものですね。 |
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私たちの体の約6割は水分でできていて、水は私たちが生きていくためには欠くことのできないものです。健康的な生活を送るためにも、水分補給は上手に行いたいものです。
私たちの体からは寝ている間に約コップ1杯分の水分が失われます。水分が不足した状態が続くと、体が脱水状態となり正常な代謝活動が維持できなくなるため、老廃物の排泄がうまくいかなくなって便秘や肌荒れなどが起きてしまいます。
朝起きたばかりの体は軽い脱水症状になっているため、朝起きてすぐに水を飲むようにしましょう。また、寝ている時以外にも尿や汗などで水を体から出していて、成人の場合、一日に平均約2.5リットルもの水分を失っています。そのため、食事で自然に約1リットル補給できるとしても、残りの約1.5リットルの水を毎日補給する必要があります。
ただ、いくら水分補給が大切といっても一度にたくさんの水を飲むのはあまりよくありません。体が一度に吸収できる量は決まっているため、コップ1杯程度の水を何回かに分けて飲むのが効果的です。
このとき、のどが渇いてから水をとるのではなく、のどが渇いていなくても飲むようにしたいものです。それは、のどの渇きを感じ始める時には、すでに体重の1パーセントの水分を失っているからです。
このようなことを知った上で、上手に水をとって健康的に過ごしたいものですね。 |