JAL | JAPAN AIRLINES

天気情報

 
8月
 
 夏の午後の夕立は、時に稲妻を光らせてどしゃ降りの雨を降らせます。ものすごい音をたてて雷を落とす雷雲は、巨大な発電器といえるでしょう。
 雲の中ではプラスとマイナスの電荷が蓄積されていて、一定の量を超えると、プラスとマイナスの電荷の間やマイナスの電荷と大地の間で火花放電が起こります。雷による放電が起こると、数万アンペアの大電流が流れ、電気の通り道は1万度以上の高温となって、電光を発します。
夜でも一瞬あたりが明るくなるような稲妻、稲光は電気が流れ出した時の光なのです。空気は暖められると膨張する性質があり、放電時に急激に1万度以上にも熱せられた空気は急激に膨張します。
このときの空気の膨張があたりを震わせる衝撃波となり、そのとき音となって伝わるのが雷鳴です。電光も雷鳴も、同じ放電現象によるものなのです。
 野外で雷に遭遇することは大変危険です。
 危険を避けるためには、できるだけ早めに雷雲の存在をキャッチして身を守ることが大切です。
 一般に、雷の発生がおよそ50キロ以内で起こると、AMラジオに「ガリッ、ガリッ」というノイズ(雑音)が入り始めます。ノイズの間隔が短く激しくなる場合は、接近していることが考えられます。
 屋内にいる場合は外出を避けるようにしましょう。また、ゴロゴロと雷鳴が聞こえ始めたら、雷は15キロから20キロ以内の場所まで近づいていると推測されます。15キロから20キロというのは決して安全な距離ではなく、いつでもそばに雷が落ちるおそれがあります。
 また、雨が降り出すより先に雷が落ちることもあります。海や山へレジャーにでかけたとき、雷雲の存在をキャッチしたら、早めに安全な建物や車などの中へ避難して落雷事故を防ぎましょう。
Copyright © Japan Airlines. All rights reserved.