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7月
 
 これからは各地で商店街や町ぐるみの夏祭りが開催される季節です。夜店には金魚すくいなども見かけるようになります。
 金魚は中国原産の魚で、フナが変異したものです。その色や模様が美しいことから鑑賞用などとして古くから飼育され、日本には室町時代に入ってきたといわれています。
そして江戸時代、徳川4代将軍家綱のころから庶民にとっても金魚が身近なものとなり、金魚売りを職業とする人も現れました。
 縁日や夏の夜店に金魚が登場するようになったのは明治になってからですが、今よくある細い針金に薄い紙を張った金魚すくいが始まったのは大正から昭和にかけてです。
 水の中を優雅に泳ぎ回る金魚たちは私たちに涼を与えてくれます。この夏、お祭りから金魚を持ち帰ったら上手に育て、夏の風情を味わってみてはいかがでしょうか。
 夏場に金魚を飼うときに特に気をつけたいのは「酸素」です。夏は気温の上昇とともに水温も上昇し、それとともに水に含むことのできる酸素の量も減ってしまうからです。
 また、金魚自身も水温が高くなると酸素を多く必要とします。金魚が弱ってしまう理由は酸素不足による場合が多く、それを防ぐためには大きい容器で飼うことが大事です。
 理想はエアーポンプなどで常に空気を流し続けることですが、容器の水をすくって再び容器に落とすようにするだけでも水の中に酸素が供給されるので、効果的です。
 金魚すくいなどでよく見かける金魚は、意外と丈夫な種類のものです。酸素不足に注意してあげれば、元気に育ってくれることでしょう。
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