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4月
 
 食べ物には季節ごとの「旬」がありますが、流通や栽培技術の進歩した現在は、旬に限らず一年中あらゆる食材が店先に並んでいます。
 キャベツも例にもれず一年を通して出回っていますが、その中でも春先しか出回らないキャベツがあるのです。それは「春キャベツ」と呼ばれているもので、正確には「春系キャベツ」といい、一年を通して出回っているキャベツとはちょっと違います。
 普通の玉がしっかりと締まったキャベツは「寒玉(かんだま)系キャベツ」と呼ばれ、葉は厚く、色は薄い黄緑色をしています。
 一方、春キャベツは緑が濃いのが一番の特徴です。また、葉の巻き方が緩く、一見するとレタスに似た感じさえ受けます。ざっくり半分に切ってみると、中まで黄緑色を帯びており、寒玉系キャベツと呼ばれるものより甘みがあります。さらには栄養もしっかりとつまっています。
 これはキャベツ全般に言えますが、キャベツの葉一枚で、1日に必要なビタミンCの約7割を摂ることができるのです。
 キャベツは野菜いためなどのいためもの、ロールキャベツなどの蒸しものなど、いろいろな調理方法があります。
 春キャベツについては、一番のおすすめしたいのは生で食べることです。甘みがあって柔らかいので、とてもおいしく食べられます。もちろん、いためたり、蒸したりしてもいいのですが、寒玉系キャベツに比べると葉が薄く柔らかいので長く加熱する料理にはあまり向きません。
 また、水に溶けやすいビタミンCをしっかり摂るためには生のまま食べた方が春キャベツの栄養素を余す所なく吸収することができるのです。
 もっとも定番なのは、やはりせん切りキャベツでしょう。トマトなどの彩りを添えてサラダにして召し上がってください。なお、春キャベツを購入するときはふわっとして丸みがあり柔らかで弾力のあるものを選びましょう。
 また、これは春系、寒玉系共通にいえることですが、上の部分に割れ目が入っていたり、根元の切り口が割れているものは古い証拠です。根元の切り口が新しいものを選びましょう。
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