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11月
 
 気温の低い冬は、マラソンなど長距離を走るのに適したシーズンです。
 長距離競技のひとつ「駅伝」は、日本で生まれたリレー方式の長距離レースで、コースをいくつかの区間に分けて、各区間ごとに割り当てられた走者が次の走者に順次たすきを渡し、チーム全体でゴールを目指します。
 駅伝は陸上競技の中では珍しい団体競技で、一人で走るマラソンとは違い、一人の走者がどんなに良い走りをしても、誰かがリタイヤするなど、たすきが途中で途切れてしまってはその時点で勝負が決まってしまいます。
 逆に、万全の走りができなかった走者がいたとしても、ほかの走者が遅れを取り戻すこともできるのです。
このようなところが、駅伝競技のおもしろさともいえるでしょう。
 また、区間ごとにもタイムが計られるため、区間第一位を目指す個人の戦いも駅伝の魅力の一つです。
 一人はみんなのために、みんなは一人のためにと、個々の力を発揮しながらチーム全体で勝利を目指す姿に、ドラマを感じる人も多いのではないでしょうか。
 駅伝のルーツは、遠い昔の交通や通信システムである「駅伝制」までさかのぼります。
 駅伝制では、首都から地方へ道路網を張りめぐらせ、一定の距離ごとに中継所として駅が設けられていました。
駅には人や馬などを常駐させて、各地へ情報を運ぶ役割を果たしていたのです。
 わが国最初の駅伝は、1917年(大正6年)に行われました。この年は首都が京都から東京に移ってちょうど50年目で、これを記念して京都から東京までの516キロ、23区間を3日間かけて「東海道五十三次駅伝競走」が開催されました。
 日本で始まり、たすきを手渡していく独特のリレーである「駅伝」は、現在も様々な大会が開催されており、「EKIDEN」として世界中にファンを広げているのです。
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