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11月
 
 冬に旬をむかえる食べ物に牡蛎(かき)があります。牡蛎は古くから世界各地で親しまれている食材で、西洋では唯一生で食べられている貝です。
 すでに日本では、17世紀には広島で養殖が行われていました。牡蛎は私たちが必要とする必須アミノ酸8種をそなえる良質のタンパク質と豊富なビタミン群、そしてミネラル分などの成分をバランスよく含んでいることから、「海のミルク」とも呼ばれています。
 特にタンパク質の中に含まれるタウリンには自然治癒力を高める効果があります。消化もいいことから病人の食事などにも適しています。また、牡蛎の殻を乾燥させたものは「牡蠣(ぼれい)」という生薬になります。
 これは胃酸過多や精神安定、不眠の特効薬としても使用されます。このように、牡蛎は身にも殻にも素晴らしいパワーを秘めているのです。
 牡蛎は栄養満点の食べ物ですが、生で食べることが多いため鮮度が気になるものです。買うときには、貝柱が透き通っていて身に丸みがあり、ぷっくりとふくらんでいて、縁の黒いひだが色鮮やかなものを選ぶとよいでしょう。
 スーパーに並んでいる殻を取ったパック詰めの牡蛎には、「生食用」と「加熱調理用」の2種類ありますが、これは処理工程の違いだけで鮮度に違いはありません。ただ、生食用は入念な雑菌処理によりうま味成分が減少するので、鍋などに使う場合は、加熱調理用を選ぶとよいでしょう。
 また、牡蛎を食べるときにはビタミンCを一緒に取ると鉄分の吸収をよくしタウリンの損失を防ぐ効果があります。そのため、カキフライなどにはレモン汁をかけるとよいでしょう。
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