JAL | JAPAN AIRLINES

天気情報

 
10月
 
 秋を代表する花にコスモスがあります。コスモスはキク科で、原産地はメキシコの高原地帯です。品種改良により、現在は、約50品種ほどありますが、「ビピンナタス種」と「スルフレウス種」の2つに大きく分けることができます。
 ビピンナタス種の花の色はピンクや白色が多く、葉は線状というのが特徴です。公園や川土手でよくみかけるピンクや白色のコスモスは、ビピンナタス種のセイセーションという品種で、コスモスの品種の中では一番ポピュラーとされています。
 一方、スルフレウス種は別名「黄花コスモス」と呼ばれ、その名前から想像できるように花の色がオレンジや黄色のものが多く見られます。花はビピンナタス種のものに比べると小さいものが多く、葉は太くてギザギザで、菊の葉によく似ています。モーニングライトやイエローガーデンなどがこの種にあたります。
 コスモスの花は場所にもよりますが、早咲きのもので7月、遅咲きのものでは10月ころ咲きはじめ、約1か月という長い間、花を楽しめます。さわやかな秋晴れの日には、コスモスを観賞しにお出かけしてはいかがでしょうか。
 コスモスは開花している期間がほかの花と比べて長めですが、見ごろ時期は地域によって違いがあります。
 北海道の丸加高原(まるかこうげん)コスモス畑では、例年、9月中旬から10月中旬が見ごろの時期です。道路沿いに咲くコスモスに導かれながらたどり着くと、約3ヘクタールに咲き乱れるコスモスはまるでピンクのじゅうたんのようです。
 埼玉県の3・1キロも続く荒川コスモス街道は、10月上旬から下旬まで見ごろで、晴れた日には花の向こうに秩父連山はもとより、浅間・富士・赤城・筑波・日光連山をみることができます。
 静岡県の浅羽町松原地区(あさばちょうまつばらちく)のコスモス畑は10月上旬から11月上旬が見ごろです。国内最大級の規模ともいわれ、500万本のコスモスを見ることができます。
 長野県の黒姫高原コスモス園では、7月中旬から10月上旬と見ごろ時期が長く、約50品種、100万本のコスモスが、黒姫山の斜面に咲き乱れます。ここでは、チョコレートコスモスという品種があり、チョコレートの匂いがする珍しい品種の一つです。
 佐賀県にあるSARI(さり)コスモス遊園の見ごろ時期は9月下旬から10月下旬で、春と秋に開園する8ヘクタールの花の公園です。秋は150万本のコスモスが咲きます。
 休日の日は秋の風にそよぐコスモスを見に行かれてはいかがでしょうか。
Copyright © Japan Airlines. All rights reserved.