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3月
 
 これから旬を迎える海の幸にサクラエビがあります。サクラエビは体長4〜5センチの小さなエビで、その名の通り美しい桜色をしています。サクラエビはどこでも取れるわけではなく、水揚げされる場所は限られています。その中でも駿河(するが)湾の水揚げが有名です。
 毎年春から初夏にかけて、富士山のふもとの富士川の河川敷では天日干しされているサクラエビの光景が広がります。それはあたかも鮮やかなピンクのじゅうたんのようです。
 サクラエビは新鮮なものは生で食べることができますが、多くは日持ちをよくするため、水揚げ後すぐに天日干しをしているのです。
 駿河湾の漁の時期は、3月下旬から6月上旬の春漁と、10月下旬から12月下旬の秋漁の年2回あります。春のサクラエビの方が、産卵期を6月から8月に控えているため秋のものより身が大きくて食べごたえがあります。
 サクラエビの美しいピンク色は、食卓に彩りを添えてくれます。サクラエビの食べ方は生、釜あげ、素干しなどといろいろあります。
 生のサクラエビは、わさびじょうゆやレモンなどをかけるだけでもおいしいものですが、かきあげにしても一層おいしくなります。衣を少なめにして180度の油でカラッと揚げれば、サクラエビのそのままの味を楽しむことができます。
 また、釜あげは沸騰した湯でサッとゆであげたもので、まろやかな味が楽しめます。釜あげのサクラエビは彩りもきれいな酢の物にしてみましょう。わかめ、きゅうり、大葉を添えると栄養のバランスも抜群です。
 さらに、素干しのサクラエビは、天日でじっくり干しているのでかめばかむほどサクラエビ独特のコクや風味が味わえます。みりん、塩、砂糖で味付けして自家製のつくだ煮作りに挑戦してみるのもよいでしょう。
 春のサクラエビは産卵期を控えているため、今がとてもおいしい時期です。是非、旬の味を試してみてはいかがでしょうか。
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