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5月
 
 この時期に見ごろを迎える花のひとつにバラがあります。バラは、美しい姿と香りで親しまれている花です。クレオパトラもバラを愛し、香りを利用して男性を魅惑したという有名な話もあるほどです。
 バラの栽培の歴史は古く、紀元前からユーフラテス川を中心に栄えたバビロニアにはバラ園があって香料として利用されていたといわれています。
 また、バラの種類は数え切れないほどたくさんありますが、主なものとしては四季咲き大輪系(しきざきたいりんけい)、四季咲き房咲き系(しきざきふさざきけい)、ミニバラ、つるバラの4種があげられます。
 四季咲き大輪系は一本の枝に一輪の大きな花をつける品種、四季咲き房咲き系は一つの枝に多くの花をつける品種、ミニバラは背丈の低い株に小さな花をたくさんつける品種、つるバラはつる状の枝の長さが2メートルを超える品種です。
 品種によって開花時期は変わってきますが、主なバラの見ごろのシーズンは春と秋です。春のバラの見ごろは、九州で5月上旬、関東から中国、四国地方で5月中旬から下旬ごろ、東北、北海道で6月ごろとなっています。
 5月は美しいバラが咲くころですが、バラを育てる場合は病気と害虫にも注意しなくてはなりません。
 代表的な病気としては、葉に黒いはん点が現れる黒点病(こくてんびょう)と葉の表面に白いうどん粉をまぶしたようになるうどんこ病があります。
 黒点病は春から秋の雨の多いとき、特に5月ごろから梅雨の時期にかけて多く発生し、発病すると一雨ごとに黒いはん点が下の葉から上へと広がっていき、枯れてしまうこともあります。
 この病気は主に雨などの水滴が菌を運ぶことによって伝染するため、雨が降る季節の前に薬剤を散布するのが一番効果的です。
 また、うどんこ病の発生期間は4月上旬から11月ごろといわれていますが、30度以上の高温には弱いので、真夏は発生しにくくなります。この病気には、症状の軽い段階での薬剤散布が効果的です。そして、生育を妨げる害虫から守ってあげることもバラを育てる上では大事なことです。
 代表的な害虫はアブラムシで、季節を問わず寄生して樹液を吸います。ただ、これも有効な薬剤があるので比較的簡単に防ぐことができます。
 もう一つおそろしい害虫にハダニがいます。主に葉の裏側に寄生し、その葉はやがて黄色くなって駆除が遅れると落葉してしまいます。黄色い葉を見つけたら、早い段階で薬剤を使うようにしましょう。梅雨の時期は日が当たらないため、弱って病気にかかりやすくなります。梅雨に備えて、この時期から定期的に薬剤などを使って消毒してください。
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