和・洋・中、どんな料理にも欠かせない食材のひとつに「タマネギ」があります。一年中手に入りますが、ちょうど今頃が旬の時期となります。
その原産地は中央アジアで、古代エジプト時代から栽培されて、ピラミッド建設の際にも食べられていたといいます。
日本で本格的に栽培が始まったのは明治時代で、いま国内で食べられているものの多くは、このときアメリカから伝わったものです。
タマネギには独特の強い香りと辛みがありますが、これはタマネギに含まれる「硫化アリル」という成分によるものです。切ったときに目や鼻が刺激されて涙が出るのも硫化アリルの仕業です。この硫化アリルにはビタミンB1の吸収を助ける働きがあるため、タマネギを食べることで疲労回復効果や精力増強、血液浄化作用などが期待できます。
ふだん何気なく食べていたタマネギにも、健康な体を作るのに欠かせない優れた効果があったのですね。 |
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タマネギの辛みと強い香りの正体「硫化アリル」は、ビタミンB1の吸収を良くする効果があります。そのため、ビタミンB1を多く含む豚肉などの肉類といっしょに食べるとその栄養を効率よく摂取することができるのです。
ただ、ビタミンB1も硫化アリルも水に溶けやすいため、ゆでたり煮るよりも炒める方が栄養の損失が少なくてすみます。
そこでおすすめなのが、豚肉とタマネギをいためてつくる酢豚です。豚肉本来の疲労回復や食欲増進などの効果がより強いものになるので、かぜをひいたときなどにもよいでしょう。
ちなみに、タマネギは良くいためると甘さが増していく反面、硫化アリルが飛んでいってしまうので、栄養のことを考えると熱を加える時間はできるだけ短くしたほうがいいでしょう。 |