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1月
 
 冬を代表する味覚の一つにカニがありますが、なかでも日本海側の地方で水揚げされるズワイガニの味に舌鼓を打つ方も多いことでしょう。
 ズワイガニはクモガニ科に属し、同じ種類には、日本固有のタカアシガニという世界最大級のカニがいます。
 「ズワイガニ」というのは一般的な呼び方ですが、地方によっては様々な呼び名があります。
 山陰地方では「マツバガニ」、北陸地方では「エチゼンガニ」と呼ばれています。
 また、石川県ではズワイガニのメスを「コウバコガニ」または「コウバクガニ」、
 福井県では卵を持ったメスを「セイコガニ」と言います。
 そのほか新潟県などでは、ズワイガニのことを「タラバガニ」とよぶ地域もあります。
 冬に旬を迎える食べ物にカニがあります。カニにはたくさんの種類がありますが、その中の一つ「タラバガニ」は、名前に「カニ」と付いていても分類学的にはカニの仲間ではないのです。
 タラバガニはヤドカリの仲間ですが、カニという名前がついたのには、その姿がカニとよく似ているからと言われています。
 れっきとしたカニの仲間である「ズワイガニ」と比べてみるとその違いがよくわかります。「ズワイガニ」は、はさみを入れて全部で10本の足がありますが、タラバガニの足は8本しかありません。
 また、タラバガニのメスの腹部は右側によじれ、左右対称ではないなど、そのほかにも本来のカニとは異なる特徴を持っています。
 このような特徴からタラバガニはカニではなく、「ヤドカリ」の仲間に分類されているのです。たとえ分類上はヤドカリであっても、その味は本物のカニと比べてもひけをとらないほどの美味であり、日本の冬を代表する味覚には変わりはありません。
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