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9月
 
 秋は実りの季節です。落花生の収穫は9月中旬から10月中旬ごろに行われ、自然乾燥の後、毎年11月に市場に出回るようになります。
 落花生の原産地はアンデス地方と言われています。日本へ伝えられた経緯は定かではありませんが、明治時代に政府が栽培を奨励したことから各地で栽培されるようになりました。
 栄養面においては、食物繊維が豊富で、腸の働きを整えてくれます。さらに、落花生に含まれる脂肪は、コレステロールを抑制する働きを持つオレイン酸が多く、生活習慣病の予防にもつながります。
 このほかにもビタミンB1、B2、Eなども含まれ、落花生は健康的な食べ物なのです。また、落花生の栽培には、小石が少なく水はけのよい火山灰地が適していると言われます。
 落花生の生産量日本一の千葉県は関東ローム層の火山灰地がひろがり、全国の約75パーセントもの生産量を誇ります。これからの時期、栄養たっぷりの落花生が出回るのが楽しみですね。
 落花生はいったいどうやってできるのでしょう。枝になるのでしょうか、それとも土の中になるのでしょうか。初夏に種をまいた落花生は早いものでは6月中旬ごろに小さな黄色い花を咲かせます。その後、花がしぼんでしばらくすると茎がだんだん地面をはうように倒れていきます。しぼんだ花の根元からは、「子房柄(しぼうへい)」と呼ばれる茎のようなものが伸びてきて、これが、なんと地面にささり、土の中にもぐり始めるのです。
 そのまま土の中の3センチから5センチくらいの所までもぐると、子房柄の先がふくらんできます。この部分がさやとなり、その中で落花生のマメが育ちます。
 つまり、落花生は土の中で大きくなるのです。「落花生」という名前は、花が落ちた場所の土の中にちょうどできるように見えたことに由来します。落花生ができるまでの過程は、このようにおもしろいものですね。
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